バイブレーター 使用マニュアル
バイブレーター早分かり ◆各部の名称と基本機能◆

スイング
 ほとんどの機種は、右回転か左回転のどちらか一方。高級品になると、左右切り替えがきくものもあります。

ヘッド(亀頭部)
サオの動きに合わせて回転し、膣壁や子宮口くまなく刺激します。刑法とのからみからいまだに人間や動物の顔をあしらった製品が多いようです。汚れ、衛生面が気になる人は、コンドームを被せて使用して下さい。

サオ(シャフト部)
スチール製の棒が入っており、角度が変えられます。なおサオを曲げるときは、モーターを止めておくこと。稼動中に横方向の力を加えると、モーターと軸棒との接点に負荷がかかり、故障の原因となります。

フリッパー(舌/ベロ)
クリバイブの振動に伴いバイブレーション。長め・短め・1枚舌・2枚舌ほか、製品によってひとつひとつ工夫が施されれています。先端を触れさせる、包皮とクリトリスとの間に突き刺すように押し付ける、ベロの側面を寝かせて押し当てるなど、ちっぽけなパートですが、繰り出せるワザは豊富です。

パールローター
サオの回転に合わせてローリング。不規則にうごめくパール球が膣口やGスポットを刺激します。女性が痛がる場合には、ローションを塗るとよいでしょう。


クリバイブ(ローター部)
ローター内臓。フリッパーの動力源であるとともに、ここを独立したローターとして使用することもできます。

コントローラー
一体型と別付き型があります。長時間使用すると加熱する場合があるので注意が必要です。
メカならではのバイブ刺激
クリトリス派、膣派(Gスポットなど)、そして子宮口への振動を媒介にしてのポルチオ(腹膜)派。オーガズムを誘発するスポットに着目すると、女性はクリトリス派・膣派・ポルチオ(腹膜)派の3通りに分類されます。

中でもクリ派が最も多く、日本人の場合、70〜80%の女性が主にクリトリスへの刺激によって絶頂に達します。こうしてみると、マスターベーションにおけるバイブ使用がクリトリス刺激に集中するのも当然と言えます。

バイブレーションというのは生身の男性には真似できない動きであり、あまつさえ、この機能こそがバイブの最大の“ウリ”にもなっているのです。その他、「出し入れして疲れるのはイヤ」「早くイケるのがバイブを使った自慰のいいところ」「膣の悦びは彼氏と」といった意見も聞かれます。しかし、大勢を占めてはおりますが、全ての女性がクリ派なのではないということです。Gスポットが開発された女性はパールローターを好みますし、ポルチオ感覚を得た女性はサオのヘッド部が膣の奥底に当たるよう、かなり気合の入ったピストンを行うのです。
手始めはクリバイブ
クリトリスの大きさは縦4〜8mm。
平常時においては、60〜70%の女性がいわゆる“皮かむり”状能ですが興奮すると膨張して頭をもたげます。
エクスタシー最中には、再び小さくなるとか。
女性器は全てが性感帯。恥骨上に生えたヘアから、蟻の戸渡り(会陰部分)、アヌスまで、広い範囲をバイブでねっちょり愛撫しましょう!
女性の性感帯が全身に分布しているのと同様に、女性器もまた“広く全体が感じる”構造になっています。したがって、「外堀から本丸へ」という攻めは女性器にも当てはまり、スイッチをオンにするや、いきなりサオ部を突っ込んでクリバイブをグイグイ押しつける、というのは考えものです。

ごく標準的な流れとしては、全身への愛撫を終えた後、まずクリバイブだけを稼働させ、秘所の外側から内側へとゆっくり時間をかけて刺激していく。太股の内側、ヘア、大陰唇、小陰唇や膣前庭、そして最後はクリトリス&膣口。

クリトリスは非常に敏感で傷もつきやすい部分なので、バイブの刺激は弱から強へと徐々に強めていきましょう。また、初めのうちは包皮は剥かず、その上から間接的に刺激した方がいいです。それから、スイッチ操作だけに頼るのではなく、クリバイブの上面や側面を当てる、フリッパーの接触具合を加減する、あらかじめローションを塗っておくなど、男性サイドの細かな気遣いが、より質の高いクリ快感をもたらすということなのです。

たとえ目盛りを最小にしても、バイブ刺激は男性が想像する以上に強烈。1ヵ所に押しつけたままでいると、その部分の感覚は完全に麻痺してしまいます。ローターにせよクリバイブにせよ、こまめにポイントを移動させることが重要です。振動の強弱にもよりますが、ローターと同じく1スポット1分以内が適当でしょう。
ピストンはゆっくりソフトに
外から内へ、優しくいたわりつつクリトリスを刺激するというのは、あくまで基本です。数あるバイブ・テクニックのほんのひとつに過ぎません。マンネリ打破にバイブを用いるのであれば、もう最初からクリトリス攻撃にかかってもいいわけですし、同時にサオ部をねじ込んでも全く問題はありません。

 さて、ごく一般的なバイブ使用に話を戻すと、クリトリスヘの刺激の後は、おおよそ2つのコースに分かれます。バイブをオフにして本番に突入するのが、まずひとつ。もうひとつは、そこからさらに第2ラウンド、サオ部を使って女性器を攻め立てるというコースです。次なるステップヘと進む前に、クリバイブにて1発イカせるか否かは正直、各人の自由と言うほかありません。1度イクともう全くソノ気がなくなってしまう女性であれば、オーガズムは先送りにするのが賢明ですし、相手が何度でもイク体質で、なおかつ男性が早漏気味なら、本番前に1〜2回イカせてあげた方がいいかもしれません。

 では、サオ部分の扱いについて説明しましょう。
 膣壁というのはかなり鈍感で、バイブを激しく出し入れしても女性に快感をもたらしはしません。AVに見られるような激しいピストン運動をすると、気持ちいいどころか、膣口付近の粘膜を巻き込んだりして、痛がられるのが関の山です。“特別な刺激”を求める場合は別ですが、バイブのピストンはゆっくりとソフトに行うのが原則です。また、前後の単純な動きに終始せず、こねるように回転させたり、挿入する角度を変えるなどして、膣内をあまねく刺激してあげるのが、女性に喜ばれる秘訣です。挿入の深さに関しても、浅め深めを取り混ぜて変化をもたせます。なお、膣感覚が目覚めていない10〜20代の女性については、浅めの挿入がよいでしょう。

膣口の平均直径は2.5cm。深さは平均7cmで短くて6cm、長くて10cmといったところです。
入り口から2〜5cm入った膣前壁に、性感ポイントがあります。発見者エルンスト・グレーフェンブルク博士の名にちなみ、Gスポットと呼ばれています。また、どんな女性でも、性的に興奮してくると子宮口が下方へと突き出てきます。ここをペニスやバイブのヘッドでつついて刺激すると、その振動が腹膜に伝わって、ポルチオ(腹膜)性感という極上のオーガズムがもたらされます。が、ポルチオの快楽を堪能するためには、それなりの訓練を要します。30代がピークと言われています。
バイブで“ポルチオ性感”に目覚める
 欧米のセックス・カウンセリングでは、不感症の女性に対し、バイブを用いてのマスターベーションを推奨しています。なるほど、バイブを使えば労せずしてクリトリスの快感が味わえるからです。また、その気にさえなれば、サオ部の挿入角度や深度をコントロールすることにより、Gスポットを中心とした膣性感や、究極のエクスタシーと称されるポルチオ性感を開発することも可能なのです。

 ポルチオとは、腹膜を意味する言葉です。膣の奥に位置する子宮口を亀頭やバイブのヘッドで刺激すると、その振動が腹膜にまで伝わり、一部の女性はそれによってオーガズムに達します。「クリトリス刺激で得られるオーガズムよりも、はるかにレベルが高い」ポルチオ性感を体験した女性は、異口同音にそう語ります。もし、相手の女性がクリトリスの快感しか知らず、通常の性交ではなかなかオーガズムに達せないのなら、ここは一丁、バイブを手に、彼女のG感覚やポルチオ性感を開発してみてはいかがでしょうか。
バイブ&スキンシップ
セックスはスキンシップに始まり、スキンシップに終わる。バイブを使うときにも、このことは忘れずにいて下さい。
 ベッドの上、女性の肩を横から抱く姿勢で、もう片方の手にバイブを持ってアソコにグイッと押し込む。こうやって側面ハンギングしながらバイブを使用すれば、アダルトグッズ初体験の彼女でも、それほど抵抗は感じないはずです。

 女性の股間に顔を埋めて局所攻撃する際でも、スキンシップをおざなりにしてはいけません。太股の内側にソッと息を吹きかける、会陰に指を這わせる、バイブのサオを膣に突っ込みながらクリトリスを舐める、などなど。スキンシップを取り入れた“合わせ技”は、彼女ばかりか、それを行う男性自身のポテンスを高めるのにも有効です。

 目的変われば、ウザ変わる。倦怠期を乗り切りたい。一夜限りのハードな享楽をむさぼりたい。そうした目的でバイブを使用する場合には、肌を全く接触させずにバイブだけを押しっけてみてもいいでしょう。
バイブレーター4つの心得
  1. バイブをいつまでも清潔に保ちたい人は、汚れが付着しないよう、コンドームを被せて使用しましょう。
  2. 大事な粘膜を傷つけぬよう、サオ部やクリバイブにはあらかじめローションを塗っておいて下さい。もちろん、バイブではなく、女性器の方にローションをつけておいてもいいです。
  3. コード接点や電源・コントローラー部は、絶対に水につけてはいけません。防水設計になっている製品以外は厳禁です。
  4. 連続使用すると、10分もしないうちにコントローラーが熱くなってきます。が、熱が元で壊れたりはしませんので、ご安心下さい。別付きコントローラーでは、熱なんかよりも“断線”にご注意下さい。
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